家電
2023/02/24
インタビューに協力頂いた方
ピーコック魔法瓶 河村さん
ご担当業務:商品企画、SNS運用、クリエイティブ作成、プロモーション施策
弊社はリアル店舗からの売上が大きかったため、これまでは卸し先となるtoB向けのマーケティング施策がメインでした。そんななかtoC向けのオンライン施策を強化する方針となり、楽天やアマゾンなど直営のモール出店からスタートしていました。
モールの運用が軌道に乗り始めたころだったので、すでに自社商品をご利用いただいているお客さまとの接点を持つこと、そしてファンを獲得していくことが課題でした。
また、これまでtoB向けの施策がメインだったため、一般ユーザーからの知名度が低いことが大きな壁でしたね。そのため、見込み顧客に対して認知を広げつつ、見込み顧客やすでに弊社の商品をご利用いただいている方と接点を持つことができないかと考えていました。
お客さまが欲しいなと思うきっかけづくりと商品ページへの誘導ができるツールとしてRoomClipビジネスが有効に感じたためです。
RoomClipビジネスで弊社のアカウントを開設してまず取り組んだのがモニターキャンペーンでした。実はそのころInstagramやTwitterでキャンペーンを実施していたので、追加の運用ができるか懸念していて……。しかし、RoomClipさんのモニターキャンペーンは運用面の工数も少なく実施できるため一度試してみることにしました。
複数の施策が同時に動いていたためRoomClipビジネス単体での効果とはいえないかもしれませんが、モニターキャンペーンを実施した期間で、ECの売上がこれまでにないくらい増加したのが印象的です。
ECを運用しているチームのメンバーからもRoomClip経由の成果が良いと聞いています。
モニターキャンペーンを通じて投稿していただいた写真のなかに、私たちの想像を超えた使い方をしている写真が数枚あり、お客さま目線のリアルな生活現場の投稿がRoomClipらしいなと感じました。
こういった実生活の文脈に沿った投稿は、RoomClipユーザーやお客さまにとっても私たちにとってもすごく価値のある投稿だと思います。
個人的に、Instagaramは姿勢を正して付き合うイメージがありますが、RoomClipはいい意味で気さくというか、カジュアルにユーザーとつながれるなと思います。
コメントや投稿をみていると、RoomClipは暮らしのコツのような、ほかのユーザーの役に立ちたいという気持ちがあらわれている話題が多い印象です。
たとえば、「この商品を使うとデッドスペースとなっていた隙間が活用できる」というような、メーカーが伝えきれない部分を代わりに伝えてくださるのがRoomClipのユーザーなのかなと思います。
ユーザー同士の「それどこで買ったの?」というやりとりは、弊社のような魔法瓶や調理家電などを扱うメーカーにとって、一番相性のいいSNSだと社内でも話題です。
また、投稿からショップに直接つながるリンクがあることも大きな違いです。お客さまがいいな、欲しいなと思ったらすぐに商品ページに飛ぶことができるため、購買にもつながりやすいと思います。
カタログ用の商品写真として自社のスタジオで撮影しているのですが、人数や日程など撮影の都合上どうしても多くのバリエーションの写真を撮ることが難しいです。
その点、RoomClipではほかのインテリアや家の中の雰囲気とともに商品が伝わる写真が集まるため、バリエーション豊富で素敵な写真が多く、二次利用させていただいています。
商品撮影はスタジオやキャスティングなどコストがかかるため、ユーザー投稿を活用することはメリットのひとつです。
しかも、RoomClipの方はメーカー顔負けの素敵な写真を撮ってくださる方も多いため本当に驚いています。
コーポレートサイトのブランドページでユーザーボイスとして一部使わせていただいています。
これには会社のブランディングと社内モチベーション向上の2つの意図があります。
これまではリアル店舗からの売上が大きいこともあり、実際に商品を使っているお客さまがどのような感想を持っているのかわからない状態でした。
そのため、ユーザーボイスを通じて社内向けに発信しています。
RoomClipさんに期待していた、新規のお客さまの獲得とつながりを持つことと画像の二次利用ができることがクリアできているため、大変感謝しております。認知の拡大という点に関しては現状モニターキャンペーンに頼る部分が大きいので、通常投稿のルーティンを組んでこれから改善しようと考えているところです。
今はモニターキャンペーンの運用がメインとなっていますが、これからはそれ以外の通常運用も増やしていきたいです。モニターキャンペーンで認知を拡大し、ユーザーとのつながりは作れていますが、定期的な投稿などコミュニケーションの全体設計はこれから進めていこうと思います。
ー 貴重なお話をありがとうございました。今後も弊社カスタマーサクセスが伴走いたしますので引き続きよろしくお願いいたします。
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